2015.09.09 山岳部夏合宿

山岳部は下記の日程で夏山合宿を実施いたしました。

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顧問の加藤教諭のレポートで紹介いたします。

期日:8月18日(火)~21日(金)

場所:北アルプス 槍ヶ岳                                                            

 

初日は早朝5時過ぎに集合。特急を乗り継ぎ,新島々駅からのバスに揺られ上高地に14時ごろ到着。30分ほどの休憩の後,1日目の幕営予定地である横尾山荘へ到着した。通常3時間かかるところ,日暮前にテント設営と炊事を済ませるために速足により2時間ほどで到着した。

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平地といえども,15kg以上の荷物を背負っての速足でかなりの体力を消耗したが,明るいうちに幕営の準備ができたことは僥倖であった。

 

 

 

 

幕営地では,夏休みの宿題に向かっている部員もおりまだ余裕が見られたが,2日目ハードスケジュールを考慮し,20時過ぎ早々に眠りにつく。

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《第二日目》

本合宿の目標となる槍ヶ岳を目指し,4時起床,5時45分に行動を開始。初日とは打って変わっての登り一本調子の道筋となる。

 

 

初日に比べ,飲料水の増加分と併せ18kg近くの荷物となったことで,歩を進めるごとに肩と腰にその重さが圧し掛かり汗も止め処となく流れ落ちる。途中槍沢ロッジ,ババ平,大曲り,天狗原分岐で息を整え,最後の水場である水沢で乾いた喉と心を潤す。

 

眼前に槍ヶ岳の雄姿が迫ってきたころには,顧問部員ともども疲労困憊の極みにあったが,己を奮い立たせ12時過ぎようやく幕営地の殺生ヒュッテに到着。テントの設営,昼食を済ませ暫し休憩の後,軽量ザックに切り替え槍へのアタックを開始する。

 

軽量装備への切り替えによる精神面・体力面での負担はかなり和らぎ,思いのほか早く山頂直下の槍ヶ岳山荘に到着,そこから見える槍ヶ岳の山容はまさに圧巻の一言。

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ここからは岩場の難所が連続するため,登攀時の3点支持の徹底を改めて促しいよいよ槍に挑む。混雑時には2~3時間近くの渋滞も発生する槍であるが,今回は幸い後続客も少なかったため,高所恐怖症の部員にもアドバイスを送りつつ無事登頂を果たすことができた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA晴天時には,穂高連峰の大パノラマを満喫できるが,生憎と雲が多くその情景を味わうことは叶わなかった。

山頂の祠前での記念写真を済ませ下りに差し掛かる。OLYMPUS DIGITAL CAMERA登りに比べ足を掛ける場所などが視認しづらく,滑落・落石を避けるため慎重に慎重を期して下っていく。

途中の難所は後続客のアドバイスもいただきつつ,無事ケガもなく山荘に戻ることができた。緊張の連続でよほど疲れたのか7時半過ぎにすぐに眠りについた。

 

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《第三日目》

三日目,午後から天候が崩れる予報を受け,3時半起床,5時半に下山を開始。一歩下るたびザックの重さが今度は足と腰に響いてくる。部員によっては下りのほうを苦手とする者もいるため,転倒しないよう注意しながら下っていく。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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横尾山荘直前で小雨が降りかかってくるが,ここより先は平地のため岩場で足を滑らす恐れもなく,残り体力と相談しながら歩を進めることができた。12時過ぎ,最後の幕営地である小梨平に到着した。ここでの目的はモチロンお風呂に尽きる。

 

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登山開始以降,風呂にも入れず溜めに溜めこんだ汗と垢を一気に洗い流す快感は得も言われぬものがあった。ほか,上高地目前ということもあり,山頂付近の山荘に比べ飲料水や食料も適正料金なため,登山中は摂取が叶わなかった栄養分をここで十分に補充でき,下山の安心感もあってかこの日は余裕をもって寝所に就いた。

《第四日目》 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

最終日,5時に起床・撤収を済ませ7時より河童橋付近で各自お土産を購入。生憎の雨のため,河童橋からの穂高連峰や焼岳の眺望は拝めなかった。その後復路につき,16時半,日立に到着。各々合宿の感想を述べてもらい,今後の部活への意気込みを確認した。

今回,部員4名のうち3名が1学年の初心者のため,開始前はケガなどのトラブルを懸念していた。しかし,全日程,顧問の指示に素早く対応し,また集合等の時間にも遅れることなく行程を進めることができた。これからの活動に期待が持てる有意義な合宿であったといえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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