2013年12月の弓道場です。
本校弓道部は歴史が浅く、施設・設備の
整備も遅れて いました。弓道部は昇格し
たのがごく最近で、プールとフェンスの
間の狭いスペースを使って練習していました。
5年前から、顧問が環境整備に乗り出し、
少ない予算から材料を揃え手作りで練習場
を整備してきました。しかし、肝心の矢を
射る射場は整備できず、土の上で運動靴を
履いて練習していました。
公式戦では、足袋をはいて矢を射るのです
が、普段は足袋をはいた練習は全くできま
せん。さらに、練習場に屋根も無いので、
雨が降れば練習できない状態でした。
数年前から、弓道部の顧問が弓道の射場づ
くりのための基礎工事を始めました。弓道
部に入部する生徒は、ほぼ初心者で、弓道
を指導できる専門の顧問もいません。練習
環境も整っていません。しかし、毎年多く
の生徒が入部してきます。生徒たちは、
こんな環境の中でも是非とも県大会に出場
したいと頑張っています。
この情熱に、弓道部が奮起し、屋根付きの
射場づくりに着手したようです。生徒たち
が、天候を気にせず十分練習できる射場を
目指して、手作りで頑張っていました。
そして、2013年12月についに完成しました。
いつもながら、本校の先生方の愛情溢れる
指導には頭が下がります。
その後も、弓道場の環境整備はすすみ、
2015年冬、ついに弓道場の射場に念願の
屋根がかかりました。これも、顧問と
生徒たちが力を合わせて手作りで
完成しました。立派な屋根がかかり、
試合場と同じ足袋をはいて、板の間の
上で練習できる環境が整いました。
ようやく雨の日も練習できるように
なりました。
本校には、弓道経験のある教員は一人
もいません外部コーチをお願いしたり、
他校に積極的に練習試合に出かけてみ
たり、県大会出場を目標に、それに向
かって頑張っています。
ひたすら努力する生徒と、それを全力で
サポートする先生方がいます。
この生徒・教職員の一人一人が、
日立北高の誇りです。