本日は夏の高校野球大会(第104回全国高等学校野球選手権茨城大会)の1回戦が、ひたちなか市民球場で行われました。対戦相手は勝田高校。コロナ禍のために制限されていた学校応援が、3年ぶりに解禁となった今年、本1回戦は、両校とも全校応援となりました。コロナの感染予防に加えて、猛暑下における熱中症の予防にも最大限の対策を行い、各係の先生や生徒が周到な準備をして、試合に臨みました。
文化祭後の短い準備期間でしたが、吹奏楽部が応援テーマソング演奏を、応援団・チアリーダーが振り付けを、生徒会役員がプラカードなどを、各々がしっかりと準備して本番に臨み、全校生徒による応援を指揮し、統制の取れた応援ができました。高野連の規定により、声を出して応援ができないことから、日立北高では吹奏楽部の演奏に合わせて、手拍子をするようにスティックバルーンを打ち鳴らして、全校応援を展開しました。
試合の方は、本校が序盤に大量6点をリードしたものの、中盤にじりじりと追い上げられ、4点を返されるという、予断のできない状況で後半戦に突入。後半、チャンスやピンチが幾度も訪れる緊迫した試合展開に、両校スタンドでは力のこもった応援合戦が展開されました。結果的に日立北高が粘り強さを発揮し、勝田高校の追撃を退け、7-4で勝利を収めました。
困難な状況を、皆で協力してしっかりと耐え抜き、多くのピンチを凌いで手にしたこの勝利は、大変意義のある勝利だと思います。スタンドで見守った多くの人々が、選手達の気持ちのこもったプレーに勇気と元気をもらいました。応援のまとめ役を果たした生徒会・応援団・チアガール・吹奏楽部と全校生徒との連携も見事でした。皆の応援を力に変えて期待に応えた野球部のチーム力も立派でした。まさに選手と生徒・職員・保護者がOne Teamひとつになって勝ち取った勝利だと思います。
試合終了後、笑顔が輝く選手や応援を終えた清々しい生徒の姿を見て、今回の全校生徒による野球応援は「日立北高生としてのアイデンティティを確認し、誇りと自尊心を高める」貴重な機会になったのではないかと思われました。応援の準備に当たられた生徒や先生方・保護者の皆さん、本当に有難うございました 。