6月8日(水)の6限目、1学年生徒を対象に薬物乱用防止教室を実施しました。危険ドラッグなど薬物の危険性について正しく理解し、薬物乱用をしないよう規範意識の醸成を図ることを目的として、 例年実施しているものです。今年は3年ぶりに対面で実施することができました。講師として日本薬科大学教授の佐藤卓美先生をお招きし、以下のテーマでご講演を頂きました。
『クスリ始めますか?それとも人間続けますか?クスリやめますか?それとも人間やめますか?-薬学からみた薬物乱用-』
佐藤先生の講演では【○タバコ、酒が薬物使用につながる。○薬の作用と副作用は表裏一体。○薬は患者には有益、健常人には毒。○一度損傷を受けた脳は、再び元に戻らない。その害は一生ついてまわる。○薬物乱用は「こころ」と「からだ」に致命的な障害を与える。本人の身体を蝕み、未来をなくす。また、本人だけでなく家族も巻き込んでしまう。○「危険な場所には近づかない」、「逃げること」も勇気。薬物乱用の甘い誘いには「No!」と答える勇気、信頼できる人に相談する勇気が大切。】など、印象に残る言葉が沢山有りました。薬学の専門的知見に基づき具体的な根拠を示され、説得力があるものでした。 佐藤先生の講話を聞いて、生徒は、薬物乱用を「身近な問題」として捉え、「一度手を出すと、やめることが非常に困難となるその恐ろしさ」を痛感した様子が伺えました。