茨城県では毎年、【看護の日】【看護週間】の記念事業の一環として【高校生の一日看護体験】が実施されています。
平成27年度は、87病院のご協力で1、732名の高校生が参加いたしました。本校生は、1年生 1名:2年生 15名:3年生 21名の合計37名が参加いたしました。
この中で、2年生 鈴木優菜さんの感想文が、看護協会発行の看護体験集に掲載されました。
全文を紹介いたします。
『初めての医療』 日立北高2年 鈴木優菜
国立病院機構茨城東病院
私は8月5日,茨城東病院での体験学習に参加した。医療現場を見学するのは初めてであったこともあり,最初は患者さんとの接し方も分からず戸惑ってしまった。しかし,患者さんの着替えや洗髪,食事の介助を通して関わっていくうちに看護師はやりがいのある仕事だということが分かった。なぜなら,自分の看護により患者さんが笑顔になり,喜んでくれるからだ。 自分は,うまく介助できなかったが,患者さんはみな感謝の言葉をかけてくれてとてもうれしく思った。体を拭いたり洗髪したりすると『ありがとう』と言って嬉しそうな笑みを見せてくれた。「看護師という仕事は,つらいことも多いが,それを上回る喜びや楽しさがある。」という看護師さんの言葉を肌で感じる瞬間であった。
看護学部では病気の知識や薬の副作用,飲み合わせ等を多く学ぶが,医療現場では,それに加えて患者さん自身のケアも必要なのだと感じた。また身体的な介助だけでなく患者さんの不安も取り除くことができる点が素晴らしいと思った。
今回,参加させていただいた病棟は,呼吸器内科だったため,重い病気を抱える方も多かったが,みな笑顔だったのは看護師さんやお医者さん,家族の支えのためだと感じた。私の祖母は今,病気で入院しているのでこれから献身的に祖母を支えていきたいと強く感じるきっかけとなった。
医師は,病気やその症状を見るのに対し,看護師は病気を抱えている人をみていることが分かり,看護師という仕事は人の役に立てることを実感できる仕事だと思った。
将来は,看護系の大学を志望する私にとって今日の体験は,私の成長の糧となるとても貴重な体験となった。