Nippoku Style | テニスコート東側の小さな花壇
夏の太陽に負けず,元気に練習しているソフトテニス部。生徒達が練習しているテニスコートの東側フェンスの直ぐ外側(上の写真では左隅)に,二つの小さな花壇があります。
小さな小さな花壇なので,気づく人はあまり多くはありません。しかし,この二つの花壇には,ソフトテニス部の顧問の先生の,部員達への思いやりがこめられているのです。
この小さな植物は,「ラベンダー」と「ローズマリー」です。
「ラベンダー」も「ローズマリー」も,ハーブとして知られていますね。「ラベンダー」には緊張やストレスを和らげる効果が,「ローズマリー」には脳に刺激を与えて眠気を覚ます効果があると言われています。
その一方で,どちらにも「虫除けの効果」があることは,案外知られていません。
「ラベンダー」の防虫効果は古くから知られており,衣服などに虫を寄せ付けないために,乾燥した花をタンスに入れておいたり,ハエを寄せ付けないために服などに新鮮なラベンダーの花をこすりつけると良いといわれています。また,野外活動の時などに,「ローズマリー」の茎を周りに撒き散らしておくと,その香りで虫が寄ってこないとも言われています。
そういうことを知っているソフトテニス部の顧問が,生徒達のことを思って,小さな花壇を二つつくったのです。そう言われると,本校のテニスコートの周囲は,結構虫が多いのです。私もソフトテニス部の顧問をしていましたが,生徒達は日焼けした足を虫に刺され,痛がったり痒がったりしていたことを想い出します。
今は二つの花壇それぞれに,ラベンダーとローズマリーが一苗ずつしか植えてありませんが,これからもっと増えていくと,生徒達は安心して練習に専念できることでしょう。
顧問の先生のちょっとした生徒達への気遣いや思いやり,こういう先生方の心が,生徒達を人間として育てているのです。
copyright (c) Hitachikita , All Rights Reserved
Supported by 日立北高等学校同窓会「北窓会」