Nippoku Style | 愛情のこもったお弁当
 
 今日は、台風の影響で朝から雨が降っていますが、部活動や自主的な勉強のため、たくさんの生徒達が学校に来ています。
 ほとんどの部活動は午前中で終わりますが、勉強に来ている生徒達は一日を学校で過ごします。そんなとき、どうしても「お昼」をたべなければなりません。
 昼過ぎに校内を見回りながら、休日にはほとんど人が通らない階段を通って1階から2階へいきました。1階から2階への踊り場を曲がった途端、人の気配がしたので驚いて見上げたら、ご飯を頬ばっている男子生徒の姿が目に入りました。学習室が飲食禁止なので、人がほとんど通らない階段に座って食べていたのでしょうが、私も驚いたし、彼も驚いたことでしょう。誰も来ないと思っていたのに、急に人が現れたのですから。
 「びっくりしたよ。美味しいかい?」「はい。」箸を動かしながら、彼はそう答えてくれました。
 その階段から会議室に差し掛かると、そこでも女子生徒がお弁当を食べていました。
    「美味しそうなお弁当だね。」
       「はい、美味しいですよ。」
    「お弁当の写真撮ってもいい?」
       「はい。」
     (写真を撮りながら)
    「食べるとき、どんな感じがする?お母さんの愛情を感じる?」
       「はい。ウフフフ」
    「ありがとうね。」
 時間にしたら1分にも満たない会話でしたが、お弁当をつくってくれるお母さんの愛情と、それをきちんと受け止めている娘の気持ちが感じられ、とてもさわやかな気持ちになりました。
 確たる証拠があるわけではありませんが、本校生は結構手作りのお弁当を持ってきているように感じます。特に、休みの日に学校で勉強している生徒達を見ていると、そう感じます。休みの日に学校へ行く子どものために、わざわざ朝早く起きてお弁当をつくってくれる保護者の方の気持ちに頭が下がります。
 お弁当もそうですが、生徒が学校に通ってくるためには、家族の方々のたくさんの協力や思いがあることを、私たちは常に忘れることなく生徒を育てていくことが大切だと思っています。


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