Nippoku Style | ステージ上からは一人一人がよく見えるんです
 
 明日から冬季休業に入ります。
 休業を前に、今日の午後体育館で「休業前集会」を行いました。3学期制の学校なら今日が終業式となりますが、2学期制の本校では、長期休業前日の今日の集会を休業前集会と呼んでいます。
 体育館のステージ上で話をすると、生徒達はそう思ってないかもしれませんが、生徒一人一人の表情がよくわかります。話をしながら、4月からこれまでの間に直接言葉を交わしたり、何かしら関わりのあった生徒の顔を見つけると、そのときの様子がありありと浮かんできます。
 校長は、授業も担当していないしクラスも担当していません。ですから、それらの教員にはかないませんが、4月から9か月の間、毎週一回、通学路に立って生徒達に「おはよう」と挨拶をしてきたこともあって、壇上から見ていても多くの生徒の顔が身近に感じられます。そして、まるで全校生徒約710名を担任しているような錯覚にとらわれます。
 「おはよう」と声を掛けた生徒から「おはようございまーす」と元気な返事が帰ってくると、朝から気持ちが良くなります。生徒の方から先に「おはようございます」と声を掛けられると、それだけでその日一日いいことがありそうな爽やかな気分になります。私たち教員は毎日、生徒達から力をもらっているのです。
 最近の高校生の中には、ヘッドフォンやイヤフォンで音楽を聴きながら歩いてくる者もいます。そういう生徒達も、登校指導に立っている私たちの姿を見つけると、しばらく手前からヘッドフォンやイヤフォンを外し、私たちの「おはよう」に「おはようございます」と元気に応えてくれます。
 ヘッドフォンやイヤフォンを外して挨拶してくれる生徒の仕草にも、「おっ!」と感動する。生徒達の何気ない言葉や仕草に感動し、それを職員室で嬉しそうに話せる教員がたくさんいる学校。それが日立北高です。
 上の写真を職員室で撮っていたら、部活動の顧問に用事があってきた二人の生徒が、顧問の先生とこんなことを話しているのが聞こえてきました。
「先生、私たち、校長先生の写真に出たんですよ。」
「いつ?」
「私たちって言っても、私たちが玄関にぬいでおいたサンダルなんですけど。」
「なんか、うれしかったよね。」
「うん、うれしかった。」
 二人が話していたサンダルというのは、この写真です。こういうことを素直に喜んでくれる生徒がたくさんいる学校。それが日立北高です。


copyright (c) Hitachikita , All Rights Reserved

Supported by 日立北高等学校同窓会「北窓会