Nippoku Style | 日北名物 合格知る子
 
 年が改まった今日も、3年生の各教室やJOYホール、そして会議室などで昨日以上の生徒達が一心に勉強しています。
 昨日の「トントン拍子の日北豚汁」に続き、今日は生徒達に「日北名物 合格知る子」が振る舞われました。「日北豚汁」同様、「合格知る子」も教員有志と「日北応援隊」の手によりつくられました。昨日も書きましたが、「日北応援隊」というのは、推薦入試で合格した生徒達のことで、一般入試に向けて頑張っている仲間の役に立ちたいという集団です。本校では、推薦入試で合格した者もみんなと同じようにセンター試験を受験しますが、今日もその勉強時間を少しだけ割いてもらい、「合格知る子」をつくる手伝いをしてもらいました。
 今日の「合格知る子」は、餅つきから始めたので、教員も日北応援隊も昨日以上に大変でした。
 JOYホールの前で竈の火おこしから始めましたが、さすがに風は冷たく、その上なかなか上手く火がつかなかったので、日北応援隊の生徒達も最初のうちは苦労していました。
 上手く火がつき、竈の中の火が安定してから釜でお湯を沸かし、その上に昨晩から水に浸しておいた餅米を蒸籠にいれて蒸しましたが、生徒達にとって「蒸す」ということは珍しいらしく、「おれんちでこんなの見たことねえよ!」と、感動とも戸惑いとも取れる会話が聞こえてきました。
 そういう生徒達ですから、みんな「餅つき」の経験はありません。生まれて初めて杵を手にし、「えーっ、これどーすんですか?ただ上から降ろせばいいんですか?」と最初は戸惑う生徒もいました。しかし慣れてくると、男子生徒だけでなく女子生徒からも「私もやりたい!」と声がかかり、みんなで交代しながら「ペッタン、ペッタン」と、餅つきのいい音を響かせていました。
 昨日は豚汁が少し足りな気味だったので、今日はお汁粉の量を増やしました。それでも、集まった生徒達にお汁粉を振る舞うと、あっという間になくなってしまい、それだけたくさんの生徒が学校で勉強していることを実感しました。生徒達は笑顔で楽しそうに話しながら、お汁粉を味わっていました。真剣に勉強をしていても、その合間に笑いのある時間を持つことは大切だと思います。
 元日からこんなに生徒の笑い声があふれている学校って、そんなにはないと思います。受験が間近に迫っていても生徒達の表情が明るいのは、きっと「みんなでやっている」という一体感があるからなのでしょうね。生徒同士だけでなく生徒と教員の間にも一体感があるから、最後まで頑張れるのです。この一体感が、日立北高30年の伝統です。


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