Nippoku Style | 爽やかな気持ちでスタート
 
 今日から再び授業が始まり、休み時間になると生徒の元気な声が聞こえてきます。
 授業中も、体育館からは元気な声が聞こえてきます。その声を聞きながらテニスコート脇を歩いていたら、黄色い小さな花が一輪、冬の冷たい風に負けることなくかわいい花を咲かせていました。一見すると四角い無機質な建物しかないように見える学校ですが、よく見ると、あちこちに生命の息吹を感じます。要は、周りを見る目を、自分がどれだけ持っているかなのです。
 本校は30年を経て、校舎のあちこちにも痛みが目立ちます。しかし、古いことと汚いことは別物です。校舎は少し古くても、本校はキレイに保たれていると思っています。建物だけでなく、中庭を見ても、ほとんど雑草がありません。
 私は生徒達に、「周りをよく見ることができる人間になってほしい」と思っています。
 周りをよく見ることができれば、何の変化もないようにみえる毎日でも、自然の小さな変化に感動する日々にすることができるかもしれません。「こんな所にこんな花が咲いている。」と思えるだけでも、周りの景色は見え方が違ってきます。
 周りをよく見ることができれば、よく手入れされている中庭に気づくことができるかもしれません。そのことに気づけば、キレイに手入れしてくれている方に思いが及び、その方に対する「感謝」の念が自然に生じます。
 自分を取り巻く自然や周りの人に対して、こういう気持ちになれることが、人間として大事なことだと思っています。
 今朝7時半過ぎ頃、正門付近や昇降口を掃いてくれている野球部員の姿が目にとまりました。早速校長室から出て行き、箒で掃いている生徒に「ありがとう」と声を掛けたところ、「新年なので、きれいな方が気持ちいいですから。」という返事が返ってきました。
 生徒達に感謝しながら、爽やかな気持ちで新年をスタートすることができた一言でした。


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