Nippoku Style | 家族っていいなと思うのはどんなときですか
 
 今日、豊浦中学校の道徳の授業を保護者の皆さんと一緒に参観してきました。1年生から3年生までの全クラスで公開授業が行われていましたが、どのクラスも少し緊張しながらも、真剣に道徳の授業に取り組んでいました。
 それぞれの先生方の授業には、黒板に掲示する資料の作り方や発問のタイミングなど、高校の教員として参考になることがたくさんありましたが、各クラスの廊下に掲示されている生徒さん達の作品にも感心しました。クラスごとに掲示されているものは異なりましたが、いずれも生徒さん達が一生懸命に仕上げたことが伝わってくるものばかりで、しばらく見入ってしまいました。
 廊下で生徒さん達の作品を見ていたら、保護者の方から「北高の校長先生ですよね?」と声をかけられました。私は小さな声で「はい」と応えましたが、その方の顔に見覚えがなかったので、きっと私が怪訝そうな顔をしていたのでしょう。その方は「中学校の説明会にいらしたので似ているなと思ったんですが、ひょとしたらと思って声をかけたんです。」と話してくださいました。そして更に、「高校の校長先生も中学校の授業を見に来られるんですねぇ。」と続けられたので、「入学してくる生徒達のためにも、私たち高校の教員は中学校の様子をよく知っていないとなりませんから。」とお答えしました。
 保護者の方から見ると、私たち高校の教員が中学校の授業を参観していることは意外なのかもしれません。しかし、高校の教員が中学校の実状をよく知らないまま新入生に高校の授業を行うと、折角入学してくれた生徒達のやる気を削いでしまう可能性があると考えています。その意味から、積極的に中学校の授業を参観させてもらっています。
 あるクラスで、今日の道徳の授業の補助資料として「家族に関するアンケート」の結果が示されていました。「家族っていいなと思うのはどんなときですか」という質問に対し、そのクラスの生徒さん27人が次のように応えていました。
     一緒に食事しているとき  11人
     一緒に出かけるとき    6人
     一緒にいるとき      3人
クラスの27人のうち20人の生徒さん達が「一緒に〜をしているとき」に「家族っていいなと思う」と回答しているのです。
 アンケートにはこんな質問もありました。「家族を一文字にすると?」
 一番多かった生徒さん達の回答は「愛」でした。
 今日の道徳の公開授業は、生徒さん達の真剣さや先生方の熱心さは勿論ですが、中学生や高校生が「家族」をどのように考えているかを垣間見ることができ、とても有意義な参観でした。
 今週の土曜日も,近くの中学校の公開授業を参観させていただく予定です。


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