Nippoku Style | いつもの生活の幸せさ
 
 3月11日(金)の地震発生以来、間もなく十日になります。
 東北地方の被災状況はニュースで詳しく報道されていますが、県北地区の皆さんも大きな被害を受けていることはあまり報道されていません。本校では、3月22日(火)に予定されていた合格者説明会を、3月28日(月)に延期したため、合格者全員に電話で連絡を差し上げました。多少時間はかかりましたが、合格者の安否を確認しながら、一人一人の方に電話で連絡する方法をとりました。
 しかし、中には、電話では連絡のつかない方もおいででした。幸いにも、命をおとされた方はいませんでしたが、家屋が全壊、半壊、焼失などの被害を受け、避難所生活をしている方や、遠くの親戚の家に身を寄せている方もいらっしゃったからです。
 本校は、電気、ガス、水道については復旧しました。といっても、水道は水圧が低いので、まだ満足には使えません。
 それよりも、JRがいつ復旧するのか全くわからないので、3月28日(火)に予定されている生徒集会も、何人の生徒が集まれるかわかりません。現在日立市内は、バスも一系統(大甕駅−常陸多賀駅−日立駅−十王駅)が1時間おきに運行しているだけです。
 本校近くの常磐線の線路上には、地震発生時刻に小木津駅を出発した高萩行きの普通電車が止まったままです。ここだけでなく、土浦から北の線路上には、たくさんの列車が止まっています。現在、JRの皆さんの手により、懸命の復旧作業が行われていることと思いますが、本当にご苦労様です。
 今日も生徒が一人もいない、不気味な静けさが支配している校舎内を一人で歩いていると、教室の中に生徒達の姿を見ることができるいつもの生活が、どんなに幸せで何にも代えがたいものであるということを、改めて感じます。


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