Nippoku Style | 17日ぶりに生徒の声が戻ってきました
3月11日(金)の地震以来、17日ぶりに生徒達の声が校舎内に戻ってきました。
本校では、3月22日(火)に予定されていた終業式を中止したので、本日、臨時の生徒集会を行いました。JRが復旧していない中で、何人の生徒が登校できるか不安もありましたが、約80%の生徒達が元気な顔を見せてくれました。
本校でも、被災して避難所や親戚の家で生活をしている生徒や、学校までの交通手段が確保できない生徒もいます。それでも、多くの生徒の元気な顔を見もることができ、嬉しい気持ちでいっぱいです。これは私だけでなく、全教職員同じ気持ちです。
地震当日は10名の生徒が欠席していましたが、その生徒達の安否や、卒業生を含めた生徒達の被災状況については、先生方の力で、比較的早い時期にある程度把握することができました。しかし、各家庭の細かい被災状況となると今日初めて聞く被害もあり、改めて今回の地震の凄さを感じさせられました。
登校してきた生徒の中には、大甕から1時間40分かけて自転車で登校した生徒もいました。また、今日だけは特別に家族の方に送ってもらった者も多くいますが、これが毎日となるとそうはいきません。ですから、始業式・入学式は予定どおり実施するつもりですが、その後、直ぐに授業を開始するかどうかについては今後判断します。
生徒達に「もう随分会ってない感じがするね」と声をかける教員。みんなで集合写真を撮っていたクラス。担任の先生の話に真剣に聞き入る生徒。しばらく掃除できなかった昇降口をきれいにしようと何往復も雑巾がけする生徒。午後から行われる合格者説明会の準備をする1年生。合格者説明会の準備を手伝ってくれた卒業生。教室を雑巾がけするために、ベランダに出された生徒達のバッグ。そのどれもが、日立北高の大切な一部です。
17日ぶりに登校した学校。今朝、昇降口で久しぶりに会った友達と、抱き合って喜ぶ生徒達の姿を多く見ることができました。3月11日に登校していた者同士はお互い無事であることはわかっていても、ライフラインが止まり、頻繁に起きる余震の恐怖の中で生活していた生徒達にとって、学校で友達に会えることは、理屈抜きに嬉しいし、友達の顔を見た時、ある種の感激を味わったはずです。これは、私たちも同じです。
今日の感激を忘れることなく、一日も早く「普通の学校生活」をおくれるように、生徒と教職員、みんなで力を合わせて頑張ります。
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