Nippoku Style | 筑波大学学園祭での研究発表はドキドキ、そして、大成功
3連休の中日である10月7日、本校2年生12名が筑波大学で研究発表を行いました。
6日から3日間の日程で、筑波大学の学園祭(雙峰祭)が行われました。今年は筑波大学が東京から移転して40年(開学40周年)になるそうです。
その学園祭に合わせた企画で「筑波大学と地元高校との高大連携シンポジウム2012」というものです。このシンポジウムは、科学技術振興機構のサイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)事業として行われました。
シンポジウムは二部構成です。
第一部は「県内の高校独自で行われて課題研究発表会」です。並木中等教育学校の3,4,5年生がそれぞれ1名ずつ及び茗渓学園高校2年生5名がそれぞれ各自のテーマで研究しているものを発表しました。今年度からの企画でしたが、大学生の卒業論文に匹敵するレベルのものもあり、大いに刺激になったものと考えます。
第二部は「数理モデルで地域の課題を考える」です。
本校のほかに、緑岡高校と竜ヶ崎一高がこの事業に参加しました。それぞれ、2グループに分かれて研究した成果を披露しました。生徒自身が身近な生活体験の中から課題を見つけ、その課題をオペレーションズ・リサーチの理論を用いて解析し、解決策を提案するというものです。それぞれのグループにティーチングアシスタント(TA)である大学院生2名が指導に当たってくださいました。
本校A(男子)チームのテーマは「電車のダイヤを最適化して不効用を最小に」です。本校の最寄り駅である常磐線十王駅は「利用者の少ない時間帯(10時〜15時)にガラガラの状態で走っている電車が多く、朝夕のラッシュ時には混雑している」ので、より良い電車運行の方法はないかを考えました。
B(女子)チームのテーマは「時間割改造計画」です。生徒の間で不満の多い「移動する授業の連続」や「2時間連続で行われている数学」を解消し、不快指数を減らした集中力の高まる時間割ができないか、解決策を探りました。
オリエンテーションから3日間の合同合宿(8月、筑波大学など)を経て、TAと生徒たちだけで研究を進めてきました。早朝から深夜までの乗客調べ、時間割アンケートの実施、データの解析、考察の方法、発表のスライド作成などにチームで協力したり、アイデアを出し合って、発表の日を迎えました。
本校チームが誇れることは、本校教員を頼らずに発表までこぎ着けたことです。そして、その成果もすばらしいものとなりました。礼儀正しい挨拶、きびきびした動き、適切な言葉使い、発表のテンポ良さ、チームワークともに見事で、大学の先生など多くの方々から「日立北高は2チームともに、とてもよい発表ができましたね」と賞賛されました。
私は、本校生が普段から「継続は力なり」を合い言葉に、何事にも真摯に向き合い、互いに切磋琢磨していることが自然ににじみ出た結果と捕らえました。
参加した生徒たちは、学校の授業では得られない多くのことを吸収したことでしょう。発表後のある生徒の言葉です。『自分の世界が拡がりました。ありがとうございました。』
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