Nippoku Style | 「前向き」に考えることができる言葉集
 
 保健室前の、保健委員会の活動を紹介するコーナーに、「前向き」に考えることができる言葉集、が掲示されています。その中から、いくつかの言葉を紹介します。
自分が変わっていったら、結果として周りが変わってくんや。
「だって人間だもの」
「あとじゃできないことだよなあ  いまのことは いましかできぬ」
正しいという字は「一つ」「止まる」と書きます。
どうか一つ止まって判断できる人になってください。
あきらめたら そこで試合終了だよ
100回叩くと壊れる壁があったとする。でも、みんな何回叩けば壊れるかわからないから、90回まできていても途中であきらめてしまう。
100点は無理かもしれん。でもMAXなら出せるやろ。
昔のことは振り返らない。今を精一杯生きる。それが一番いいんじゃないですか。
きついときほど、笑っていようかなと思います。
私たちの手の中には、数知れない小さなものが毎日落ちてきます。それは小さな好機です。
 いずれも、各界で活躍した、あるいは現在活躍しているみなさんの言葉です。
 世の中で活躍している方は、みんな自分の考えをしっかり持っていると思います。それを「信念」と言っても言いと思います。その信念に基づいて生きているから、何か大きな問題に直面したときも、それを自分の力で乗り越えることができるのだと思います。
 「信念」の大事さは、生徒達も理解しています。大江健三郎先生の講演を聴いたあと、ある生徒がこんなことを書いてくれたことは、以前にも御紹介しました。(→ 以前の紹介記事はこちらから)
 自分は今まで、何かにこだわって取り組んだということはほとんどありませんでした。一つ一つのことに対して思い入れが浅く、そういう人生を過ごしてきたと思います。例えば、志望校も3年生になるまでずっと決まらず、悩んでいたというよりは、はっきり決める気もなく、何となくな気持ちで志望校をころころ変えてきて、やっと今に落ち着いた感じです。
 大江先生の話を聞いて、成功している人には、しっかりした考えや、曲げられない何かがあるんだと思いました。そういうものを持っている人は、例え失敗したとしても、あきらめずに頑張ることができるのだなと思い、自分のように考えがころころ変わってしまう人は、上手くいかないと直ぐに違う方向に行ってしまうし、続けることで得られる何かも、得ることができないかもしれません。
 今の時代、人にはそれぞれ多くの人生の選択肢があると思います。やりたいことを制限されないし、自分に適した道を見つける機会も多くあると思います。しかし、そのような時代だからこそ、何か一つにこだわって進むという、周りに流されない力が大切なのではないかと思います。あれもこれもと手を出す前に、大江先生の話にもあったように「注意深く考えること」を頭に置いて、選択肢から道を選ぶ際には注意深く考え、何か一つ見つけたなら更に注意深く考えて取り組んでいく、ということを実行していこうと思います。・・・・
 生徒達が大江先生に出会ったとき、一人一人が何かを心の中に残してくれたように、保健室前の言葉から、自分が生きていく上で参考になる何かをつかみ取ってほしいと願っています。掲示した保健委員会も、それを願っているはずです。


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